この診断について

送迎キャパ診断は
何を見ているのか

カルガモハック/川上博史

公開日:2026年8月16日 / 改訂:2026年9月21日 / 作成:カルガモハック 川上博史(奈良県奈良市)
この診断は公的に定められたものではありません。デイサービスの送迎実務から組み立てた目安です。

なぜ「運べますか」と聞かないのか

デイサービス(通所介護)の送迎について、「いま何名まで運べますか」と伺っても、答えは出てきません。

多くの事業所さまは、送迎を理由にお断りにならないからです。フロアの職員を送迎に回す、車に詰めてお乗せする、予定外にもう一便出す ── 何とでも組んで、受けておられます。

「運べますか」と伺えば、答えは 「運べます」
だから伺うのは 「無理をしておられませんか」

無理を3つともしておられるなら、それはもう余力がないということです。この診断は、そこだけを見ています。

以前は、計算していました

2026年9月まで、この診断は車両の台数と時間から「何名まで運べるか」を計算していました。その方法はやめました。

実際の現場には、設問では表せないことが多すぎたからです。助手席がリフト仕様の車、車椅子ごと積めるが2名しか乗れない車、他の部署から借りている車、日によって11名から20名まで変わるご利用人数、車2台で1名をお運びする二人介助 ── 設問を足せば足すほど、実態から離れていきました。

だから計算をやめ、「現場で実際に起きていること」を伺う形に変えました。これなら、どんな車両構成の事業所さまでも、正直にお答えいただけます。

6つの質問が見ているもの

#質問何を見ているか
1定員は何名ですか事業所の規模。判定には使いません
2朝の送迎のために、フロアの職員が出ることがありますか運転する人が足りているか。フロアから回しておられるなら、その時間は見守りが手薄になります
3車の2列目・3列目に、3人並んでお座りいただくことがありますか席が足りているか。詰めてお乗せしているなら、余裕がありません
4予定外に2便目を出すことがありますか朝の時間が足りているか。もう一便出るぶん、朝が延びています
5送迎の順番と注意点は、紙かデータになっていますか特定の方に頼っていないか。口頭だけなら、その方が休んだ日に回りません
6毎日の送迎の組み方を決める方は、決まっていますか組む人がいるか。決まっていなければ、その日の状況で決まります

判定の目安

問2〜4で「毎日」「週に数回」「よくある」を選ばれたものを「無理のサイン」として数えます。

無理のサイン判定意味
0個余力がありますいま以上にご利用者が増えても、お運びできる見込みです
1〜2個無理をして回しておられますお断りになっていないぶん、無理はどこかに出ています
3個(問5・6に直せる余地あり)無理をして回しておられます組み方を整えれば、余地が出る可能性があります
3個(問5・6とも整っている)車と人が根本的に足りていませんやるべきことはやったうえで回っていない状態です

なぜ営業の前に見るのか

稼働率が上がらないとき、多くの事業所さまは営業から手をつけられます。チラシを配る、ケアマネジャーさんを回る、見学を増やす。

ですが、朝の送迎がすでに無理をしている状態で利用者が増えると、増えたぶんの無理はそのまま現場に乗ります。フロアの見守りがさらに薄くなる、ご利用者がもっと窮屈になる、朝がもっと延びる。

営業をする前に、受ける器があるかを確かめる。この診断は、そのためのものです。

30秒で終わります

6つの質問に選ぶだけ。その場で結果が出ます。
連絡先の入力は不要です。

送迎キャパ診断へ

この診断について

「送迎キャパ診断」は、公的に定められた指標ではありません。デイサービスの送迎実務から、カルガモハックが組み立てた目安です。
人数や時間を計算するものではなく、朝の送迎で無理が起きているかどうかを伺っています。 実際の状況は、曜日やその日のご利用人数によって変わります。 「上限が近いことを見える化するもの」としてお使いください。
この考え方は、自由にお使いいただいて構いません。
出典として「カルガモハック」と記載いただければ幸いです。